”Phonics(フォニックス)”って聞いたことありますか?
これは、
「英語の読み書きを学ぶための方法の一つ」で、
特に、初めて英語を学ぶ子どもたちにとって
「大変効果的」だと言われています。
「初めて英語を学ぶ」という点で、
小学生向けの勉強法なの?
と思うかもしれませんね。
でも、私は、
英単語をしっかり「書ける」ことを要求される
中学生にこそ、メリットの大きい勉強手段だと思います。
なぜそうなのか、
その具体例を見てみましょう。
phonicsとは
改めまして、ここでもう一度、
”phonics”とは何か、確認しておきましょう。
phonicsの基本
フォニックスでは、
「アルファベットの文字とそれぞれの音の関係」を学びます。
例えば、”A”は「ア」、”B”は「ブ」のように、
各文字の音を、アルファベットとしてではなく、
実際に英単語の中で使われる「発音」として理解できるようにしてきます。
こうすることで、初めて見る単語でも
正しい発音で読めるようになります。
実際、どんな感じで教えられているの?
なぜ私がここまで”phonics”を進めるかというと、
・実際に自分がPhonicsを学んでいた
・かつて指導していた英語教室でPhonicsが導入されていた
・娘が通っていた英語教室が、Phonics 中心の指導だった
という3点が理由です。
それぞれどういうことか、ご紹介したいと思います。
自分が学んでいたPhonics
私と英語との本格的な出会いは、小学校5年生の時。
近所にある、評判の「「英語塾」に通ったことがきっかけです。
評判の良い理由は、
アメリカ留学経験のある先生が、
発音を意識した手作り教材や
アメリカで発行された絵本教材を使用した指導
ということでした。
私の記憶によると…
B4用紙1枚に、
左側は英文が記入済み
右側に、自分で日本語訳を記入する
単語帳に、単語・発音記号・意味を
セットで記入
毎回、発音チェックを受けながら、
英文を読む
アメリカ製の絵本教材で、
楽しく英語を書く習慣を身につける
といった授業内容だったはず。
この時代は、
Phonicsという概念はまだなかった…のですが、
「発音記号と発音・文字とを結びつける」
という部分が、今でいうPhonicsかな…と思います。
ちなみに、
この時の、「発音記号と発音・文字との結び付け」の感覚が、
今思えば、Phonics の有益性を理解することにつながっています。
昔働いていた「英語教室のお話
今から約25年前、私は子供向けの英語教室で、
「英語講師」として働いていました。
そこでのレッスンは、
今でいう「英会話教室」。
テキストを読んだり
音声を聞いたり、
テキストを使った会話練習をしたり…
こういったことは、
今の小学校の英語授業でも、
普通に行われている事だと思います。
でも、その英語教室では、
レッスンの最初に、
「アルファベットジングル」を必ず練習していました。
「アルファベットジングル」とは、
英語のアルファベットを覚えるための楽しい歌です。
一般的に、AからZまでの各文字の発音や順番を
リズミカルに歌に乗せて覚えるために使われます。
ジングルのやり方は、いろいろありますが、
私が実際に教えていた文を一部抜粋すると
A says apple.
B says book.
・
・
・
といった「単語」を使うものや
A says ア,エ.
B says ブ,ブ.
・
・
・
のように、「音」だけのものなど、
学年によって変わっていっていました。
初めて学ぶときや
まだ不慣れな頃は、
1語1語、きちんとリピートしてもらっていましたが、
慣れてきたら、ノンストップで言い切る形でも大丈夫。
そして、5年生からは、
Phonics のテキストを使い、
Phonicsも並行して学ぶ、という形でした。
何せ週1回の英語教室。
効果の出る・出ないに関しては、
個人差が大きいのですが、
ある程度家でもしっかり学んでいる子は、
効果が見受けられました。
娘が通っていた英語教室では…
娘が通っていた幼稚園では、
週1、英語の先生がやってきて各教室を回り、
子供たちに「生きた英語」を聞かせる、という
素敵なカリキュラムが組まれていました。
それとは別に、
「習い事」としての英語も存在し、
娘は年長さんの10月から、英語を習い始めました。
その英語教室では、
アメリカ製のテキストを使用。
内容も、
Phonics を使って英語を学ぶ
というもの。
教室の規則で、
小6までしか
続けられなかったのですが、
小学校卒業までの6年半、
しっかり英語を学び、
Phonics もそれなりに習得できました。
先生がいつもおっしゃっていたのは
Phonicsを学んでいるから、
知らない単語が出てきても、
みんなそれなりにきちんと読めている
ということ。
実際、なんとなくの雰囲気で
テキストの単語も音読できていたり、
長い文章も娘なりに読むことができたり
していました。
Phonicsを学ぶメリット
Phonicsを学ぶメリットとして、以下のことが考えられます。
・正確な発音を習得しやすい
・スペリングのミスを減らす
正確な発音を習得しやすい
これは、
英語の文字と音との結びつきを知ることで、
初めて出会う単語も、
発音を連想しながら読むことができる
ということです。
連想した発音が本当に正しいものかは
しっかりチェックする必要はありますが、
読み方が全く思いつかない
よりは、
発音の予測を立ててみる
方が、実際の発音がわかった際に、
頭に入りやすいというメリットもあります。
スペリングのミスを減らす
これは、新出単語のスペルを覚える時、
非常に役立ちます。
昨日、娘が、
進出単語20個を
正しく書けるように覚えていたのですが、
その時、
無意識のうちに、
発音を頭に浮かべながら
書いて覚えた、
と言っていました。
そのおかげか、
正確に書けない単語でも、
正しく書けるまであと一歩
というものが多かったのです。
もし、発音をガン無視して、
cat
「シー・エー・ティー」
みたいに、アルファベットで覚えていくとしたら…
例えば
”performer”のように、
スペルの長い単語なんて、
いつまでたっても覚えることはできません。
それぐらい、
英語の文字と発音とは、
密接な関係なのです。
Phonicsを学ぶことで、
スペルが正しく書ける確率がアップするなら、
それほどうれしいことはありません…よね。
まとめ
Phonicsを学ぶのは時代遅れだ
というSNS上の書き込みを目にしたこともありますが、
私は断然
Phonics推進派
です。
小6の春休み~中学入学当初まで、
娘は毎日
Phonicsの本を音読し、
Phonicsの学習をしていました。
また、
中学入学後も、
発音を意識しながら
単語を覚えていってごらん
と言い続けていたのですが、
ここにきて、ようやく
その努力が花開きつつあるな、と思います。
これからも、
娘にはしっかりPhonicsを学んでいってほしいと思います。
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